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お客様のリクエストとして「ソーヴィニョンみたいな白ワインが好きなのですが、何かお勧めありますか?」に対して
お客様のリクエストとして
「ソーヴィニョンみたいな白ワインが好きなのですが、何かお勧めありますか?」があるかと思います。
今回はこのリクエストに対して、イタリア料理店としての観点から、どのような準備が出来るかを考えてみたいと思います。
今回の知っていただきたいテーマは
お客様のお好みに寄り添いながら、ペアリングの考察なども含めて、お客様の好奇心を?き立てるワイン提案が出来れば、またこのお店でワインが飲んでみたいと思っていただける絶好の機会となるはずです。
その中で、「ソーヴィニョンみたいな白ワインが好き」=ソーヴィニョンをお勧めするという安直さだけでなく、色んな角度からワイン提案が出来るように準備しておくことに越したことはありません。
このコラムがサービス時のお客様との会話のきっかけに、また、お客様と通ずる何かのきっかけになっていただけたら幸いです。
◎覚えておきたいセールストークは、、、、
“ソーヴィニョン”というブドウ品種を要望されるお客様に考えられる好みの可能性
① 前回のシャルドネと同様に、世界中で多く栽培されるブドウ品種であるソーヴィニョンから造られるワインはとても多く、品種個性も含めたフレッシュでハーブのような爽快感を感じられる味わいが好きな方も多いことでしょう。まずはシンプルに辛口で爽やかなワインが好きという好みが考えられます。
② フランスのボルドーやロワール、ニュージーランドなどソーヴィニョンの銘醸地となるワインは、個性が顕著に表れており、産地によってもその個性や醸造方法に違いがあるので、一概に同じ方向性のワインをお勧めするのは難しいところもありますが、ブドウ品種自体のファンであるという好みでしょう。
③ 過去にイタリア国内で造られるソーヴィニョン種のワインが美味しかったという経験があり、似たような味わいのワインが好きだけれども固執しているわけではなく、イタリアワインの別の品種も飲んでみたいという好みも考えられます。
大きく分けて、この3パターンの好みに対して、お客様へのヒアリングを含めてどのような対応が可能なのか、そしてお店で用意したいワインを考えていきましょう。
① の好みを持つお客様へ
最も好みの幅が広いと思われるグループであり、お客様がどのようなタイプのワインを望んでおられるのかを注意深くヒアリングをする必要があります。お客様が重要視しているのは、香りなのか、爽快感なのか、キレのある酸味なのかなどがポイントとなるでしょう。
品種個性である香りを重要視していないのであれば“ソーヴィニョン種”に拘る必要は減り、若々しいキレのある辛口白ワインをお勧めしたいですね。お料理とのペアリングを提案する際には、香りだけでなく、テクスチャーやミネラル分の種類にも気を配りたいところです。
Erbaluce、Pigato、Pinot bianco、Catarrattoなどのブドウ品種から造られるワインもお勧めの候補に入れてみてはいかがでしょうか?
② の好みを持つお客様へ
こちらのグループのお客様が求めるワインはハイクオリティワインであり、産地や醸造方法などから生まれる好みの違いに対して、一歩踏み込んだヒアリングが重要です。
南北に長く、気候条件や土壌も違うイタリアワインだからこそ、細かな好みに近づいた素晴らしいワインを提供することが可能だと信じています。
地域的にはピエモンテ、トレンティーノ・アルト・アディジェ、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア、トスカーナのワインが思い浮かびます。
③ の好みを持つお客様へ
こちらのグループのお客様であれば、香りや鮮度感、味わいの好みに寄せつつ、お好みのワインに近しい個性を持った、土着品種のワインもお勧めするなど可能性に満ちた準備が可能でしょう。
生産地域に加えて酸味や果実味の強さ、醸造方法などのお好みを探りつつ、お客様が初めて体験されるような提案が出来たら良いですね。