アバッツィア・ディ・ノヴァチェッラ白ワイン特集



修道院で造られる ビオ・ロジックに近い農法を実践する造り手アバツィア・ディ・ノヴァチェッラ」。ドイツ語を母語とするドイツ系の住民が多く、ボルツァーノ自治県ではイタリア語に加えてドイツ語も公用語となっている為、ブドウ品種もドイツ由来の品種が多く、グリュナーフェルトリナー、シルヴァネール、ゲヴェルツトラミネール、リースリングなど、冷涼地で造られる香り高く、エレガントな酸味、繊細でミネラル溢れる白ワインが造られます。初春の緑の強い香りのある食材が出始めてきたこの時期に合わせてお勧めいしたいワインです。



アバツィア・ディ・ノヴァチェッラは、1142年よりボルツァーノの町より北北東へ35kmの地に畑を所有し葡萄栽培を行う由緒ある修道院です。ここで造られるワインは疲れた巡礼者達を癒しておりました。中世時代に聖アウグスチノ修道会が50ヶ所に建てた修道院で、現在もその姿を残しているのはノヴァチェッラを含む5ヶ所のみです。日本に入荷出来る様になったきっかけは、ビジネスだけではなく『この教会の存在と歴史を多くの人々に知ってもらいたい』という思いからです。栽培はビオ・ロジックに近い農法を実践。唯一ビオ・ロジックの規定と違う点は灌漑の有無です。無理に規定に沿った農法をするのではなく、葡萄の成熟を第一に考え、アルト・アディジェの気候にあった栽培を行っております。

品種の個性を表現するためほとんどのキュヴェはステンレスタンクでの熟成、プレポージトゥス・シルヴァネールなど一部のキュヴェは30HLの大樽を使い、2008年を最後に白ワインでのバリック使用をやめました。 



ノヴァチェッラはラテン語のNova=新しい+Cella=住まい』に由来し古くはローマやヴェネツィアに向かう巡礼者の休憩所として利用さここから造られるワインは疲れた巡礼者達を癒しておりました。

白葡萄は修道院のあるヴァルナや近郊のブレッサノーネにて栽培され、ピノ・ネロ、ラグレインなどの黒葡萄はボルツァーノ近郊にて栽培、醸造されます。

白葡萄用の畑は、標高は600900m、1万年前は氷河が広がっていた土地であり、侵食により砂や砂礫、石英などが入り混じる非常に複雑な土壌を形成しています。

 仕立ては全てギュヨー。樹齢は古くても20年ほど。冷涼なこの土地では樹齢が高過ぎると北風により樹が枯れてしまう為、定期的に植え替えを行っております。尚、樹齢が古くなくても土壌が複雑なため、ミネラル感豊かな葡萄が生まれます。

ミュラートゥルガウは酸味が非常に重要な為、冷涼な気候の標高750~900mの高地にて栽培され、晩熟であるリースリングは、標高700mまでの斜面の石の多いエリアにて栽培され、夜間も石に蓄積された熱が成熟を促します。


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