ワイントピックス~比較的まだ知られていない州のワイン~


「毎月のおすすめワインの選定に困る、季節の食材に合ったワイン選び、ペアリングが難しいと思われる食材、知っておきたいワインの知識、、、」など当社ワインアドバイザー永瀬氏にレストランで役に立つトピックスを解説して頂きました。ぜひご活用ください。


イタリアは北から南まで全20州ありますが、約2000とも言われているブドウ品種が存在します。
造り手、畑、州別、同じ州でも内陸、沿岸、標高、又気候によってもブドウの、ワインの味わいは変わってきます。それこそが、イタリアワインの面白さ楽しさだと思います。


今回お勧めするワインは、「比較的まだ知られていない州のワイン」



このエリアならではのコストパフォーマンスと、個性の際立ったぶどう品種のワインも是非試して頂きたいです。



バジリカータ州では、亀屋食品の自社輸入ブランドであるカンティーナ・ノタイオ社のワイン。

ワイナリー自体は20年ほどの歴史とまだ若い生産者ですが、もともと農業を主体とした家柄でぶどう栽培家でもあった事と農業の研究をしていたために、良いぶどう作りに長けた生産者です。

現在輸入されているのは2種類の赤ワインと白ワイン1種類で、まず白ワインはバジリカータでも珍しいと言えるアリアニコ種を白ワインに仕立てストラクチャーの軸にしたところに、華やかさと酸味を与えるシャルドネ、土着品種として根付いているマルヴァジアのアロマティックさを加えた白ワインで、それぞれの個性がバランス良く野菜やチーズ、白身肉とも相性が良いでしょう。

赤ワイン2種類はどちらもブドウの良さを感じるピュアな果実味と旨味がしっかりとしたワインであり、Lattoは収穫時期がやや早く浸漬も短いためアリアニコのスパイス感とフレッシュさを楽しむワイン

Repertorioは熟したアリアニコの複雑味や火山性土壌の苦味をしっかりと感じることができます。


いずれにしてもアリアニコはバジリカータからカンパニアに伝わったと言われるぶどう品種であり、ブドウ本来の力を発揮するのはバジリカータ州であることを知っていただきたいですね。


モリーゼ州はティンティリアとファランギーナです。

モリーゼ州の固有品種ともいえる黒ブドウは、華やかさとスパイシーなトーンが共存するフルボディの味わい。

タバコやタールの香りもあり、アクのある野菜やレバーや羊肉などと相性が良いでしょう。


ファランギーナは、カンパニア州の海側で栽培されるファランギーナとはバイオタイプが違い、酸はやや穏やかになるのと白い花のようなフローラルのニュアンスが出てくるのが特徴です。


カラブリア州は海側と山側で個性が変わるため、Ciroに代表される海のワインは魚介類との相性も良いと言われ、コセンツァ地区のある山側ではマリオッコなどが栽培され、果実の凝縮感が増してチーズや肉料理との相性が良くなります。



どちらの地域にも共通して香辛料などの辛みともペアリングが可能な個性を持っているのも興味深いところですね。




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