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黒ブドウから造られた白ワイン特集
今回は黒ブドウから造られる白ワイン特集です。通常、赤ワインは赤い色合いを出す為に、収穫したブドウを果皮・種子と果汁と一緒に漬けこみ(醸し・マセラシオン)工程をすると、果汁に色素のアントシアニンが抽出されて赤い色合いが付きます。今回の白ワインは、色を付けないように、醸しの作業をせずに黒ブドウを収穫して、ジュースにします。そうすれば、色素は付かないことになります。その利点は、白ブドウにはない複雑味や味わい、タンニン、黒ブドウを使うことで、ワインに力強さが加わり、よりワインを楽しめることだと思います。
スティルワインでは、珍しいと思いますが、シャンパーニュでは、当たり前のようにピノ・ノワールやピノ・ムニエから白い?シャンパーニュが造られています。今回の紹介するワインは、イタリアを代表する黒ブドウ、サンジョヴェーゼ種を使った白ワインとロンバルディア州から、スミレのような香りが特徴的な黒ブドウ、バルベーラ種主体で造られた白ワイン。プーリア州からは黒ブドウ、ネグロアマーロ種から造られる珍しいワインをセレクトしました。
黒ブドウから造られた白ワイン。製造工程なども含めて、お客様にお勧めしやすいアイテムだと思います。是非ご活用ください。
今回はサンジョヴェーゼとネグロアマーロ、バルベーラの黒ブドウから造られた白ワインを試飲しました。
外観はどれもイエローが主体の色合いです。Barubaneraは外観とは裏腹にしっかりとしたボディを感じ、ミネラル、酸、果実味のバランスがとても良く、単体でも楽しめる味わいです。Emera Bianco di Negroamaro は、プーリア州の赤ワイン用土着品種「ネグロアマーロ」を使用した非常に珍しい白ワインです。最も古い土着のブドウ品種とされ、スパイシーなニュアンスのある3種の中では果実味が濃く、飲みごたえのある力強い味わいですが、タンニンをしつこく感じないため白身のお肉料理にも相性が良いのではないかと思います。Castello di Cigognola Biancaは3種の中では一番タンニンを感じます。バルベーラの心地良いタンニンがシャルドネのエレガントさと上手く調和しているので様々な料理とのペアリングが期待できると思います。
Barbanera Toscana Bianco Sangiovese バルバネラサンジョヴェーゼビアンコ・・・サンジョヴェーゼをマセラシオンせずに造られた白ワイン、サンジョヴェーゼのアロマがより複雑さを増しいています。
トスカーナ州南部、ウンブリア州に近くモンテチェトーナの斜面にあたるヴァルディキアーラでワイン造りが始まります。土壌は石灰粘土質で、モンタルチーノ地区とモンテプルチアーノ地区に、挟まれており高品質のブドウが育ちます。
リンゴやオレンジの花の香りがあり、果実味とアロマの複雑さ、フレッシュでミネラル感もありわずかな酸がワインを引き締めます。
Emera Bianco di Negroamaro エメラビアンコディネグロアマーロ・・・プーリア州の赤ワイン用土着品種「ネグロアマーロ」を使用した非常に珍しい白ワイン。最も古い土着のブドウ品種とされ、スパイシーなフルボディのワインを生み出します。
ローズゴールドがかったホワイト。アカシアとジャスミンの豊かな香り。一口飲むと、濃密でまろやかな味わい、カモミールとミモザを思わせる春のフレッシュさが伴い、口中を味覚で元気づけ、果実味の豊かさと力強さのバランスをとり、フレッシュ感を与えます。
Castello di Cigognola Bianca カステッロディチゴニョーラビアンコ・・・バルベーラ50%シャルドネ50%で構成されていて味わいはバルベーラ由来のタンニンと、シャルドネの芳醇さがマッチしています。
ロンバルディア州の南西に位置するオルトレポ・パヴェ―ゼに畑があります。魔術師とも形容される、名匠リカルド・コタレッラ氏を招きワイン造りが始まります。標高400mに畑はあり、農薬は使用せず、バルベーラ、ピノネロ、シャルドネの3品種が栽培されています。淡い黄色、花のブーケ、スパイシーさもありバランスの取れた1本です。