ミラノでの朝食におすすめ「パスティチェリア」

ミラノに住む人々にとって朝食「コラツィオーネ(Colazione)」は大切な時間です。ブリオッシュとカプチーノで1日をスタートさせ、誰もがお気に入りのバールやパスティチェリアがあります。


外はパリッとして中はしっとりしているミラノのブリオッシュ。中のフィリングがたっぷり入っているか食べるまでの楽しみもあります。ビスコッティを食べるように、時にはカプチーノにブリオッシュを少しディップする人も。最近では、店舗によってオリジナルのブリオッシュも登場しています。今回は、ミラノでおすすめの朝食スポット5つをご紹介します。

 

 

おしゃれなミラネーゼが集まるフェリチェッタカフェ&ビストロ(Felicetta Cafè & Bistrot

 

ミラノのセンピオーネ公園近くにある「フェリチェッタカフェ&ビストロ」。朝7時から夜9時過ぎまで営業しているので、朝食からランチ、ディナーまで楽しめる場所です。イタリアンとフレンチがクロスした食事が堪能でき、アンティーク模様の可愛らしいプレートも魅力の一つ。各テーブルに植物がある可愛いらしい店内も特徴です。

 

ここには、通常のブリオッシュ以外にヴェネチアスタイルの丸いボールのような形をしたブリオッシュ・ヴェネツィアーナ(Brioche veneziana)があります。ふんわりしたブリオッシュの中には、たっぷりのクレマがフィリングされています。

 

 

手軽に食べるブリオッシュ以外にも、ブランチメニューとしてクロストーネ(Crostone)やクロック・マダム(Croque Madame)などミラノにいながらビストロ料理も堪能できます。

 

 

パスティッチーニ・ミニョン(Pasticcini mignon)が豊富にあるので、午後のカフェタイムにもおすすめです。

 

店舗名:Felicetta Cafè & Bistrot

住所:Via Vincenzo Monti, 56, 20123 Milano MI

公式サイト:https://felicetta.it/

 

 

ラウンド形とデコレーションが人気のパスティッチェリア・シュシャ(Pasticceria Sciuscià

 

パスティチェリア・シュシャは、アルコ・デッラ・パーチェから歩いて徒歩15分ほどの距離にあります。

 

ナポリスタイルのパスティチェリアで、スフォリアテッラ・リッチャ(Sfogliatella riccia)やスフォリアテッラ・フローラ(Sfogliatella Frolla)、ババ(Babà)などあります。

 

人気ブリオッシュの一つは、ユニークなラウンド型。

 

たっぷりのフィリング、そしてカノーロなどが豪快にトッピングされています。

見るだけで甘いと思うかもしれませんが、カッフェ(エスプレッソ)との相性が抜群です。

 

ユニークなブリオッシュを味わうために、週末は多くの人で賑わっています。カウンターエリアには人が並び、注文するのには勢いが必要です。テーブル席は常に満席ですが、長居をする人はいないのでカウンターで注文をしているとテーブル席を見つけることができます。

 

近くには、シーフードがたっぷり堪能できるナポリ料理を提供する系列店レストラン「Sciuscia A Mare」もあります。

 

 

店舗名:Pasticceria Sciuscià

住所:Via Giulio Cesare Procaccini, 69

公式サイト:https://www.sciusciamilano.it/

 

 

洋菓子の巨匠イジニオ・マッサーリ(Iginio Massari

 

ミラノ大聖堂近くにイジニオ・マッサーリのパスティチェリアがあります。

イジニオ・マッサーリは、多くのコンテストで優勝、イタリアのテレビ番組に出演するなど、市民に親しまれているパスティッチェーレ(Pasticciere)です。

 

店内に入ると、鮮やかなケーキやパスティッチーニ・ミニョンが目を惹く明るい空間。チョコレートも人気の一つで、ラズベリーやピスタチオを練り込んだチョコレートなど、口の中でとろけるような味わいが特徴です。

 

ブリオッシュは、可愛らしいふっくら丸い形で、好みのフィリングがないと目の前でブリオッシュに入れてくれます。

 

 

通常のブリオッシュ以外に、繊細な生地の層が特徴の「スフォリアータ(sfogliata)」もおすすめです。中には、上品な味わいのクレマが入っています。

 

 

店舗名:Galleria Iginio Massari Milano

住所:Via Guglielmo Marconi, Piazza Armando Diaz, 4, 20122 Milano MI

公式サイト:https://www.iginiomassari.it/

 

 

おしゃれな空間「ル・バール(LùBar)」で楽しむ朝食

 

ル・バール(LùBar)は、ミラノ市立近代美術館に併設されているカフェレストランです。建物は、かつて王宮として使用されていました。

 

レストランでは、シチリア料理を中心とした地中海の味が堪能でき、食材もシチリアの厳選されたものを料理に使用しています。

 

ここでのブリオッシュは、外がパリッとして中には全体にフィリングが入っているのが魅力です。

   

ブランチメニューには、たまごを使用したもの、オープンサイドウィッチなどあります。

 

ミラノでアメリカンコーヒーをオーダーすると、エスプレッソにお湯を入れて薄める場所が多々ありますが、ここではアメリカンコーヒーは通常のドリップコーヒーが堪能できるのも魅力です。

カプチーノにも、ミラノでは珍しくリーフアートがされています。

 

週末は、予約がないと入れない場合があるので公式サイトより予約をすることをおすすめします。

その場合は、ぜひ18世紀のお部屋をセレクトしてください。小さな店内ですが、当時の造りを残したエレガントな雰囲気で食事が堪能できます。

 

店舗名:LùBar

住所:Via Palestro, 16, 20121 Milano MI

公式サイト:https://www.lubar.it/

 

 

ミラノを代表するプラダグループのカフェ「マルケージ1824Marchesi 1824)」

 

最後は、ミラノを代表する老舗パスティチェリア・マルケージ。

プラダグループでもあるマルケージは、創業1824200年続く老舗です。

 

市内には3店舗あり、店舗ごとに特徴があります。

トップメゾンが並ぶ「モンテナポレオーネ店」は、ファッションの街に佇みグリーンで統一されたスタイリッシュな空間。

観光スポットでもある「ガレリア店」は、2階にあるので、ガレリアを一望できるロケーション。

そして本店の「サンタ・マリア・アッラ・ポルタ通り店」は、創業当初の雰囲気を残したクラシックな雰囲気です。

 

老舗のブリオッシュは、大きなサイズとフレッシュな味わい、こぼれ落ちるほどたっぷり入ったフィリングが特徴です。

 

マルケージには、モーニングセットがありブリオッシュやカプチーノ、フレッシュオレンジジュース、ビスコッティなどイタリア伝統コラツィオーネが楽しめます。

 

マルケージでは朝食だけでなく、老舗の洋菓子を味わったり、アペリティーボにはソルティなペストリーを堪能するなど様々なシーンに合わせて異なる美味しさが楽しめるのも魅力です。

 

イースターの時期は、豪華な「Uova di pasqua」でショーウィンドウが華やかになっています。

 

店舗名: Marchesi 1824

住所: Via Santa Maria alla Porta, 11/a(本店)、Galleria Vittorio Emanuele II(ガレリア店)、Via Monte Napoleone, 9(モンテナポレオーネ店)

公式サイト:https://www.pasticceriamarchesi.com/eu/it.html

 

 

ミラノへ行ったらぜひお気に入りのカフェで1日をスタート

 

ミラノの人々は、1日の始まりにお気に入りの場所で美味しいものを味わい、時には仕事前に友人と朝食を楽しむなど充実した時間を過ごしています。ミラノへ訪れたらぜひ素敵な空間で美味しいブリオッシュとミルクフォームたっぷりのカプチーノを堪能してください。