フリウリ州ピノ・グリージョ特集



ピノ・グリージョは世界中で栽培されている人気のあるブドウ品種です。 元々はピノ・ノワールが突然変異から皮の色がピンク色になったもので、灰色がかった緑色から濃い色調まで様々な外観があります。 ブドウの色がグリ=灰色から名前がつきました。フランスではピノ ・グリとも呼ばれている品種です。今回の特集は、フリウリ州ピノ・グリージョのブドウを皮ごとスキンコンタクトする伝統的な醸造方法ラマートの特集です。ピノ・グリージョの葡萄を皮ごと浸漬すことによって得られる、複雑味や旨味、タンニンが特徴的なラマートワインです。白ワインにはない厚み、渋赤ワインにはない軽やかさと白ブドウ由来の柔らかいタンニンの感じられるワインです。



フリウリ州では、このピノ・グリージョを使い伝統的製法で造られるオレンジワインの元祖ともいうべき製法『ラマート』が造られています。灰色がかったピノ・グリージョを皮ごとスキンコンタクトを行うという伝統的な醸造方法で造られる琥珀色のワイン。ブドウの強さとブドウ本来の味わいを楽しめるワインです。

「ラマート」とはイタリア語で「銅色」という意味で、ピノグリージョの果皮の色が出て濃いきれいな銅色から琥珀色、玉ねぎの皮のような美しい銅色を帯びた色調になります。ピノグリージョの葡萄を皮ごと低温で長めのスキンコンタクト(10-15℃で48時間)することによって淡い銅色のワインが産まれます地元フリウリではこれを「ラマートワイン」と呼びます。マストと共に醸したことによって生まれる、しっかりとした複雑味のある香りは蜂蜜やナッツなどに加え、バタースコッチ、紅茶、トースト香のニュアンスが感じられます。ドライでバランスのとれた味わいで柔らかな酸があります。アフターにはミネラル感が残り長い余韻へと続きます。




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