- 亀屋食品(株)注文サイト
- 特集一覧
- 夏の暑さを乗り切るイタリアンメニュー
夏の暑さを乗り切るイタリアンメニュー
暑い夏こそ豊かな時間を過ごすイタリア人。
多くの家庭でクーラーは使用せずに窓を開けカーテンで日差しを遮り、外のテラスで風を感じながら食事を楽しむのです。
美食を愛するイタリア人は、暑い日は火を使わずに味わう食事や夏野菜や柑橘類を食卓に取り入れます。
今回は、筆者の住むミラノで味わった夏のイタリア料理をご紹介します。
■アンティパスト
FIORI DI ZUCCA FRITTI E RIPIENI DI MENTA PINOLI E RICOTTA
最初にご紹介するのは、ミント、松の実、リコッタチーズを詰め揚げたズッキーニの花。
鮮やかなズッキーニの花は、 春と夏(特に 6 月、7 月、8 月)に楽しめます。材料を旬の時期に選んで、その風味を最大限に楽しむためには開花時期に食べるのがおすすめです。
繊細なズッキーニの花にぴったりの柔らかくて香りが良いフィリングは、リコッタチーズと松の実、ミントがフレッシュな味わいにし季節の味を引き立てます。
フィリングには新鮮なモッツァレラチーズとアンチョビを使うレシピもおすすめです。
ACCIUGHE CON SALSA VERDE E BURRATA
ブッラータとアンチョビのブルスケッタは、簡単でおいしい料理の一つ。
食事の前菜や暑い夏を乗り切るカジュアルなディナーとしても最適です。
ハーブやアンチョビを組み合わせると夏に欠かせない素晴らしい前菜になります。
アクセントには、サルサ・ヴェルデ。材料は、パセリやガーリック、オイリーブオイルなど。
クリーミーなブッラータにさっぱりしたパセリソースが味わいを豊かにしてくれます。
CAPONATA
シチリア料理のルーツがあるカポナータ。
主役である茄子のほか、新鮮な野菜をベースにしています。
バジルやトマトと組み合わせることで、香り、色、風味の組み合わせが生まれます。
野菜のほか、レーズンやタコを入れたりと家庭では独自のレシピが存在します。
カポナータは、ガラス容器に入れて冷蔵庫で2 ~ 3 日保存できる夏の食卓に多く登場するアンティパスト。食べる前に室温に戻したり、ひんやりしたまま冷蔵庫から取り出しいただきます。
■プリモ
TAGLIATELLE AI GEMBERI CEDRO E PISTACHIO
ピスタチオとエビのクリーミーなパスタにシトラスの香りが漂う夏らしいレシピ。
食欲をそそるレシピは、ピスタチオが粗いのが魅力的。エビとシトラスの風味がクロスしタリアテッレに絡まります。
シトラスはレシピをユニークなものにする特別なタッチでもあり、爽やかな風味が印象に残ります。
SPAGHETTI ALLA CHITARRA con Crema di Zucchine Gamberi in Salsa Bisque
マリネしたズッキーニがトッピングされたパスタ。
色合いも鮮やかでビスクソースが風味をさらにくわえているのが特徴です。
ビスクソースがパスタに絡まり、底にはズッキーニクリームがあるので、2段階で異なるフレーバーが楽しめます。
パスタ以外にもシーフードリゾットにもおすすめです。
PACCHERI CON ACCHIUGHE BURRATA E CEDRO
アンチョビとブッラータ、シトラスのアクセントのあるパッケリ。
イタリア人は、ごくわずかな材料からセンセーショナルな料理を作り上げるのが得意です。
茹でると平らになるパスタ「パッケリ」の中には、アンチョビベースのソースが絡まり、ブッラータとシトラスのフレーバーは夏にぴったり。
フレッシュで夏らしいタッチを加えるには、ひんやりしたブッラータと温かいパスタの組み合わせは欠かせません。
■セコンド
VITELLO TONNATO con Frutti del Cappero, Pomodorino, Rucola
イタリアの前菜料理としても知られていますが、夏にはメインディッシュとして親しまれます。
柔らかくてジューシーなスライスをおいしいツナソースでいただくヴィッテロ・トンナート。
トッピングされる食材は、アレンジ次第で無数に広がります。
ケッパーやトマト、ルッコラ以外にも、スプラウトやパセリ、レモンを添えるのもおすすめです。
ヴィッテロ・トンナートは、野菜と仔牛を煮込んで時間を置いてスライスしたピエモンテ料理。
夏になると、スーパーではヴィッテロ・トンナート以外にもオーブンで素早く調理した牛肉のローストManzo all’ingleseと呼ばれるローストビーフも人気です。
CARPACCIO DI MANZO RUCOLA E GRANA
牛肉のカルパッチョ ルッコラとグラナチーズ添え。
ルッコラとグラナを添えた牛肉のカルパッチョは、調理の必要がなく、簡単ですぐに準備できる2番目のコース。
新鮮な夏の料理として欠かせない生肉 (通常は牛肉または子牛肉) の非常に薄いスライスで構成されます。
お皿にお肉を並べ、ルッコラとチーズのフレークをふりかけ、オイル、レモン、塩、コショウで味付けします。
ルッコラ以外にも、セロリを添えてもさっぱり美味しくいただけます。
TAGLIATA DI MANZO con pere
内側が柔らかくジューシーでピンク色の肉になるようタイミングに注意をしながら調理するタリアータ・ディ・マンゾ。
冷めないうちにスライスして、ジューシーなカットにルッコラとチェリートマトを添えたものが定番。梨を添えた甘酸っぱさが食欲をそそるレシピもおすすめです。
ゴルゴンゾーラソースやくるみを添えても深みのある味わいになります。
暑さで体力が消耗しがちな夏にぴったりな一品です。
TARTARE DI MANZO
牛肉のタルタルは、生肉ベースの定番レシピです。
卵黄を添えたバージョンが一般的ですが、塩、胡椒、レモンでお肉に味がしっかりあるのでそのままでも美味しくいただけます。
お肉はナイフでカットする必要がありますが、自宅ではカットしなくてもスーパーに調理ずみのものが販売されていたり、お肉屋に依頼することも可能です。
ケッパーとオリーブをカットして一緒に混ぜたり、アレンジ次第で異なるフレーバーが堪能できます。
INSALATA DI POLPO E PATATE
温かいタコとポテトのサラダは、伝統的な夏の料理であり、地中海の風味を代表する料理です。
柔らかいタコとジャガイモ、香り豊かで新鮮な野菜のタッチがシーフードサラダを風味豊かで栄養価の高いものにします。
グリルしたタコの他にもカットされたものなど楽しみ方は様々。
冷やしたホワイトワインと一緒に食べると最高です。
イタリアの夏レシピを味わおう
今回ご紹介した夏のイタリアメニューは、筆者の住むミラノのレストランで味わいました。
自宅でも暑い夏には、火を使わずに食事が楽しめるように、スーパーで味付け済みの生肉や調理済みのタコのマリネなど販売されています。
パスタやライスもなるべく熱を加えず冷たいサラダのようにしてもいただきます。
屋外の日陰にテーブルを出し、鮮やかなスプリッツを飲みながら暑い夏を乗り切りましょう。