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2025年1月 当社営業部ソムリエ:佐藤滋


ワイン名:Bottega Vinai Gewurztraminer
産地: トレンティーノ=アルト・アディジェ州 白ワイン
特徴: 意外な組み合わせ!ホワイトアスパラとアルマの強いゲヴェルツは相性が良いです。
ワイナリー情報:
4500軒の栽培農家の同志
カヴィット社は1950年にトレンティーノ州に設立された、ワイン生産者協同組合。アルプス山脈に続く、険しい山間に細かく切り分けられた畑が点在しており、栽培農家1軒1軒がワイン造りをするには、畑の面積も小さく、非常に効率が悪い。そこで活躍するのが協同組合である。栽培農家に対して、醸造施設を貸出したり、葡萄栽培の助言、援助だけでなく、国内外に向けた販売プロモーションを代わりに行うという形で同志を集う。このスタイルでカヴィット社は現在、4 500軒もの栽培農家が加盟する大規模な協同組合へと成長を遂げた。
現在ではトレンティーノ州全体の65%にあたる、約5 700haもの畑を所有している。トレンティーノのワインのスタンダードを築き上げている。
ここで間違えてはならないのは、大量生産をしている工場ではないという事。1軒1軒は非常に小さな生産者で、それぞれが品質向上の為に、同じ志で活動している。その彼らの集合体がカヴィット社なのだ。
結果として多くのワインを造り出す事になっているが、これはスケールメリットとして、他社が真似る事ができない強みでもある。品質の高い商品を、手ごろな価格で消費者に提供できる、心強い存在である。
南北に広がる11軒の醸造所
トレンティーノ州は、その殆どがアルプスに続く山岳地帯で、北部のドロミティ渓谷から南部にかけて、アディジェ川が流れており、アディジェ川に沿ってワイン畑が広がっている。この南北に長いエリアに9軒、ガルダ湖の北側平野部に2軒の醸造所を設けてある。
この様に、標高も土壌、気候も異なる11軒の拠点の周りで造られた葡萄を用いて、ワインを醸造する。単一品種のワインを醸造する際にも、地域の異なる葡萄を用いる事で、ワインに複雑味、深みを与える事ができるのは、カヴィット社の特徴である。