「Nobile=高貴なワイン」と名つけられたヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ。シエナ県モンテプルチアーノで造られるDOCGです。サンジョヴェーゼ(プルニョーロ・ジェンティーレ)で構成された骨格のしっかりとしたワインで口当たりがまろやかで「優雅で貴族的なワイン」に仕上がっています。近くのモンタルチーノ村で造られるDOCGブルネッロと比較されることが多いですが、ブルネッロをよりきれいでエレガントにしたのがヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノではないでしょうか。
ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ、トスカーナ州のDOCGでワインを扱っている方なら知らない方はいないのではないかというくらいのワインですが、何故かワインリストに載っていないワイン。ブルネッロやキャンティ・クラッシコに差をつけられているような、そんな感じのあるDOCGです。ですが改めて試飲してみるとそのポテンシャルの高さに驚きます。色調はサンジョヴェーゼらしい淡いガーネット、香りはバリック熟成からくる心地よい強すぎないヴァニラ香。アルコールを強く感じます。飲み口はとてもスムーズ。果実味はエレガント、酸のきれいさにうっとりします。タバコのようなスモーキーな余韻、優しいタンニンがワインを一層引き立てます。クラシックなスタイルのヴィーノ・ノビレ・ディモンテプルチアーノです。エレガントなブルゴーニュタイプのワインがお好きなお客様用に揃えておきたい1本です。
Vino Nobile di Montepulciano
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ
約30日かけてアルコール発酵後、オークの大樽とバリック(小樽)で約18ヶ月熟成。黒いベリー系の果実の香りに、スパイシーな香りがアクセントとして広がります。まろやかで、ほどよいタンニンが心地よく余韻にわずかに残る甘酸っぱさが特徴です。
コルクの種類:天然コルク。
一般情報:
生産者: アヴィニョネージ-Avignonesi地域: トスカーナアルコール度数: 13%タイプ: 赤ワイン品種: プルニョーロ・ジェンティーレ(サンジョヴェーゼ)、コロリーノ、マンモロ熟成: 30%はフレンチオークバリックで12ヶ月熟成後、スラヴォニアン・オークの樽で6ヶ月熟成、70%はスラヴォニアン・オークの樽で18ヶ月熟成。その後短期間ステンレスタンクで寝かせ、約6ヶ月の瓶内熟成。飲用適温: 16-18℃ワイナリー情報:
ヴィーノ・ノービレがDOCGに昇格した1980年より少し前、1978年より現オーナーが所有し、「最高の品質を求めていく」という哲学のもと、新しい技術を取り入れ、畑をリニューアルし、ヴィーノ・ノービレの発展に貢献してきた。マーケティングなどを行うよりも、常に高品質のワインを造り続けることに力を注ぎ、市場の信頼を得てきた。ブドウの栽培には化学肥料や農薬の使用を最低限に抑えるなど、自然と調和することに高い意識を持っている。最近では高名な醸造家、リッカルド・コタレッラ氏を迎え、さらにその品質を向上させている。